MF京都レポ
2019年3月24日 Magic: The GatheringMF京都に参加してきたのでそのレポートを。
・事前準備
今環境はモダン並みの多様性を持つかなりの良環境と言われているが、大会に向けて調整する層にはたまったものではない。なにせアグロミッドレンジコントロールコンボを全てメタるのは到底不可能であり、皆あちらを立てればこちらが立たずと調整に苦戦していた。
そういう環境だとデッキ選択をする際の思考は大まかに2つに分かれる。
何か特定の方向を切って尖ったデッキを持ち込むか、全部に5割くらいに落ち着かせるかの二択だ。これは何もデッキタイプの選択だけでなくその構成にも影響が出る。
例えば知り合いのネクサス使いがどうしてもアグロ対策を捨てきれず、バント型を調整していたようなのがいい例である。ネクサスというデッキの中で尖らせるか丸くするかの選択をしていたのだ。
かくいう自分もその間で揺れていて、スゥルタイを回したり単色アグロを回していたり、はたまた変なミッドレンジを回したりしていたが、本番1週間前に1つの結論が出た。
「メタが読めないから丸いデッキを使う」ということになった。
しつこいようだが今環境は非常に幅が広く、流行というものが1日単位で変わっていくような印象を受けていた。そんな中で尖ったデッキを持ち込むのは自殺行為だと感じた。読みを外せばその瞬間敗北なのである。
というわけで今環境で1番使っていた丸いデッキ、スゥルタイミッドレンジを持ち込むことにしたのだがここからまた構成に苦戦した。というのもこの時点でスゥルタイには2つの型ができていた。
1つはオーソドックスな探検型、そしてもう1つはメイン思考消去と正気泥棒を搭載したいわゆる「オメガスゥルタイ」である。
最初は荒野の再生憎しとオメガを回していたものの、別にメインに正気とハンデスがあっても荒野の再生デッキにあんまり勝たないことが判明。
理由としては正気泥棒の3マナという重さとメインボードの構成の最適化のされてなさにあると感じた。
仮に正気泥棒を3ターン目に出してもそれが後手なら返しで荒野の再生を置かれてしまい、圧倒的なマナ差から好き放題動かれて敗北してしまうパターンが目立っていたのと、正気泥棒でダメージを通してもネクサス系デッキ相手ではろくなカードを拾うことができず、ティムール相手ではそもそもすぐに除去を当てられてしまい二の矢がなく敗北。さらには相手のアズカンタの変身が早まる友情コンボまで決まってしまう。
また正気泥棒を強く使うためには
①相手のデッキのカードが強い
②正気泥棒でたくさん殴れるようバックアップできる
の二点が必要だと思っている。しかしメインボードにおいては、相手のデッキにはコンボ前提のカードが多く、またこちらからのバックアップも薄いという状態で、そんなんで強く使えるわけがないということになる。これが理由に挙げたメインボードの最適化のされてなさ、ということだ。
しかしサイド後はこちらの構成が最適化され、メインではロクに使えない相手から奪った荒野の再生を「カウンターを構えながらマナを使い切れる」という最強のカードに変貌させることができる。という思考の元オメガスゥルタイを使う択はなくなり、必然探検型を使用することになった。
前置きが長くなったがこれが本戦使用レシピである。
4 ラノワールのエルフ
3 野茂み歩き
4 マーフォークの枝渡り
4 翡翠光のレインジャー
4 ハイドロイド混成体
2 エリマキ神秘家
1 破滅を囁くもの
1 殺戮の暴君
3 人質取り
1 打ち壊すブロントドン
3 ビビアン・リード
2 喪心
2 ヴラスカの侮辱
2 採取+最終
4 繁殖池
4 湿った墓
4 草むした墓
4 森林の墓地
3 水没した地下墓地
3 内陸の湾港
1 愚蒙の記念像
1 森
サイドボード
3 クロールの銛撃ち
4 正気泥棒
3 強迫
2 思考消去
1 否認
1 軽蔑的な一撃
1 集団強制
メインはアグロに強く、サイドはコントロールとコンボに大幅に枠を割いた形。
野茂み歩き3枚だけは明確に間違えていた。サイドに極端な枠の割き方をしたのでメインはアグロにしっかりと寄せた方が良かった。どうせメインの野茂みが減っていようがコントロールとコンボには勝てないのだから。またどうしても青単が切れずにクロールの銛撃ちを3枚にしたが、最近の赤単の勝ちっぷりを見れば青単はポジションが悪く、3枚は必要なかった。1枚渇望の時に変更すれば赤アグロの耐性を上げつつ青単相手にも除去の本数は必要なためそこまで大きくガードも下がらなかっただろう。
とはいえサイド後に正気泥棒というプランは大きな手応えがあり、これはいけると思っていたが…
・本戦
1、2回戦 BYE
3回戦 赤単t黒 (bigs 石田さん)××
野茂み引けずスクリューとフラッド。野茂み3にしたことを早速後悔する。
4回戦 ティムール再生 ○××
この環境最悪のマッチアップ。メインはほぼ落とす上に、サイド後も発展+発破の尋常じゃないアドバンテージ獲得能力と、赤の火力のせいでサイド後正気泥棒が有効に効きづらいのが非常に厳しい。
一本め事故ってもらったものの2本目こっち事故って3本目渋周りで完敗
5回戦 赤単 ○×○
野茂み引けてて勝ち。
相手が経験の浅いプレイヤーだったのも追い風。
6回戦 エスパーミッドレンジ ○×○
メインはハイドロイドのアドバンテージ力でカード枚数開いて勝ち。2本目は相手が第1管区の勇者を3連打してトークン膨れ上がってその間重いカード引けず負け。3本目は事故ってほぼ負けかと思ったがお願い人質取りで相手の秤の熾天使取れて勝ち。ツイてた。
7回戦 エスパーコントロール(bigs 吉森さん) ×○×
メインはハンデスの返しでビビアントップして非常に有利な場に傾くも、ハイドロイド引けず相手のアズカンタテフェリーにアド差つけられ負け、2本目ハンデス正気泥棒で勝ち、3本目事故って正気泥棒に殴られ続けて自分のエリマキ神秘家にハマって負け。
4-3(2-3)で終了
ミスもあり構成も中途半端と後悔の残る結果に。デッキそのものの手応えは悪くなかっただけに非常に悔しい思いをした。
長くなってしまったのでサイドプランは別の日記につけようと思う(飽きてなければ)。
この後はMF横浜が控えている。広大なモダンの海を泳ぎ切れるか、今から心配だがモダンというフォーマットはそこまで嫌いではないので今から楽しみだ。使いたいデッキもあるし。
ではまた。
・事前準備
今環境はモダン並みの多様性を持つかなりの良環境と言われているが、大会に向けて調整する層にはたまったものではない。なにせアグロミッドレンジコントロールコンボを全てメタるのは到底不可能であり、皆あちらを立てればこちらが立たずと調整に苦戦していた。
そういう環境だとデッキ選択をする際の思考は大まかに2つに分かれる。
何か特定の方向を切って尖ったデッキを持ち込むか、全部に5割くらいに落ち着かせるかの二択だ。これは何もデッキタイプの選択だけでなくその構成にも影響が出る。
例えば知り合いのネクサス使いがどうしてもアグロ対策を捨てきれず、バント型を調整していたようなのがいい例である。ネクサスというデッキの中で尖らせるか丸くするかの選択をしていたのだ。
かくいう自分もその間で揺れていて、スゥルタイを回したり単色アグロを回していたり、はたまた変なミッドレンジを回したりしていたが、本番1週間前に1つの結論が出た。
「メタが読めないから丸いデッキを使う」ということになった。
しつこいようだが今環境は非常に幅が広く、流行というものが1日単位で変わっていくような印象を受けていた。そんな中で尖ったデッキを持ち込むのは自殺行為だと感じた。読みを外せばその瞬間敗北なのである。
というわけで今環境で1番使っていた丸いデッキ、スゥルタイミッドレンジを持ち込むことにしたのだがここからまた構成に苦戦した。というのもこの時点でスゥルタイには2つの型ができていた。
1つはオーソドックスな探検型、そしてもう1つはメイン思考消去と正気泥棒を搭載したいわゆる「オメガスゥルタイ」である。
最初は荒野の再生憎しとオメガを回していたものの、別にメインに正気とハンデスがあっても荒野の再生デッキにあんまり勝たないことが判明。
理由としては正気泥棒の3マナという重さとメインボードの構成の最適化のされてなさにあると感じた。
仮に正気泥棒を3ターン目に出してもそれが後手なら返しで荒野の再生を置かれてしまい、圧倒的なマナ差から好き放題動かれて敗北してしまうパターンが目立っていたのと、正気泥棒でダメージを通してもネクサス系デッキ相手ではろくなカードを拾うことができず、ティムール相手ではそもそもすぐに除去を当てられてしまい二の矢がなく敗北。さらには相手のアズカンタの変身が早まる友情コンボまで決まってしまう。
また正気泥棒を強く使うためには
①相手のデッキのカードが強い
②正気泥棒でたくさん殴れるようバックアップできる
の二点が必要だと思っている。しかしメインボードにおいては、相手のデッキにはコンボ前提のカードが多く、またこちらからのバックアップも薄いという状態で、そんなんで強く使えるわけがないということになる。これが理由に挙げたメインボードの最適化のされてなさ、ということだ。
しかしサイド後はこちらの構成が最適化され、メインではロクに使えない相手から奪った荒野の再生を「カウンターを構えながらマナを使い切れる」という最強のカードに変貌させることができる。という思考の元オメガスゥルタイを使う択はなくなり、必然探検型を使用することになった。
前置きが長くなったがこれが本戦使用レシピである。
4 ラノワールのエルフ
3 野茂み歩き
4 マーフォークの枝渡り
4 翡翠光のレインジャー
4 ハイドロイド混成体
2 エリマキ神秘家
1 破滅を囁くもの
1 殺戮の暴君
3 人質取り
1 打ち壊すブロントドン
3 ビビアン・リード
2 喪心
2 ヴラスカの侮辱
2 採取+最終
4 繁殖池
4 湿った墓
4 草むした墓
4 森林の墓地
3 水没した地下墓地
3 内陸の湾港
1 愚蒙の記念像
1 森
サイドボード
3 クロールの銛撃ち
4 正気泥棒
3 強迫
2 思考消去
1 否認
1 軽蔑的な一撃
1 集団強制
メインはアグロに強く、サイドはコントロールとコンボに大幅に枠を割いた形。
野茂み歩き3枚だけは明確に間違えていた。サイドに極端な枠の割き方をしたのでメインはアグロにしっかりと寄せた方が良かった。どうせメインの野茂みが減っていようがコントロールとコンボには勝てないのだから。またどうしても青単が切れずにクロールの銛撃ちを3枚にしたが、最近の赤単の勝ちっぷりを見れば青単はポジションが悪く、3枚は必要なかった。1枚渇望の時に変更すれば赤アグロの耐性を上げつつ青単相手にも除去の本数は必要なためそこまで大きくガードも下がらなかっただろう。
とはいえサイド後に正気泥棒というプランは大きな手応えがあり、これはいけると思っていたが…
・本戦
1、2回戦 BYE
3回戦 赤単t黒 (bigs 石田さん)××
野茂み引けずスクリューとフラッド。野茂み3にしたことを早速後悔する。
4回戦 ティムール再生 ○××
この環境最悪のマッチアップ。メインはほぼ落とす上に、サイド後も発展+発破の尋常じゃないアドバンテージ獲得能力と、赤の火力のせいでサイド後正気泥棒が有効に効きづらいのが非常に厳しい。
一本め事故ってもらったものの2本目こっち事故って3本目渋周りで完敗
5回戦 赤単 ○×○
野茂み引けてて勝ち。
相手が経験の浅いプレイヤーだったのも追い風。
6回戦 エスパーミッドレンジ ○×○
メインはハイドロイドのアドバンテージ力でカード枚数開いて勝ち。2本目は相手が第1管区の勇者を3連打してトークン膨れ上がってその間重いカード引けず負け。3本目は事故ってほぼ負けかと思ったがお願い人質取りで相手の秤の熾天使取れて勝ち。ツイてた。
7回戦 エスパーコントロール(bigs 吉森さん) ×○×
メインはハンデスの返しでビビアントップして非常に有利な場に傾くも、ハイドロイド引けず相手のアズカンタテフェリーにアド差つけられ負け、2本目ハンデス正気泥棒で勝ち、3本目事故って正気泥棒に殴られ続けて自分のエリマキ神秘家にハマって負け。
4-3(2-3)で終了
ミスもあり構成も中途半端と後悔の残る結果に。デッキそのものの手応えは悪くなかっただけに非常に悔しい思いをした。
長くなってしまったのでサイドプランは別の日記につけようと思う(飽きてなければ)。
この後はMF横浜が控えている。広大なモダンの海を泳ぎ切れるか、今から心配だがモダンというフォーマットはそこまで嫌いではないので今から楽しみだ。使いたいデッキもあるし。
ではまた。
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